白蓮

白蓮

光本恵子

ながらみ書房

定価:2640円(本体2400円+税10%)

歌人・柳原白蓮の人間らしさ。自分らしさを求めて、翻弄する姿。
それはなんと我儘な、身勝手な女性かと、思いつつ読み進めていくのだが、第二次世界大戦の戦禍も終結しようとする矢先、最愛の息子を失うという、大きな悲しみにぶち当たる。身勝手と思われた白蓮が最愛の人との間に生まれた息子の戦死という絶望の淵に追い込まれた。これらの様を彼女の短歌や詩、物語を通して考察する書である。

「はじめに」より