結社の代表歌
- 2023年2月7日
- 会員の作品
・絶えそうで絶えない水が何千年か流れていてちろちろと鳴る
宮崎信義
(第八歌集『太陽はいま』より)
・独りの苦笑暑さににじませ 紙幾枚の無駄を眺める
井伊文子
(「未来山脈」平成一七年一月号)
・原因に窮すると逃げようとする月は丸く詰めは甘い
光本恵子
(歌集『蝶になった母』角川書店刊)
・クラゲが水であるかのように恋することからできている 私
藤森あゆ美
(歌集『美しい水たち』より)
・風景のように人を見ていたら自分が風景になってしまった
笠原真由美
(歌集『幻想家族』から)