ソラヲトベ
- 2024年10月1日
- エッセイ
ソラヲトベ
金井宏素
・東雲の空にオリオンが躍動して可愛いい冬がのぞいている 今日も酷暑
・雲の往来が忙しくなる 置去りにされる不安先頭に立つ恐怖
・暑い日は回りが静かになる 蝉も鳴きやむ午後二時
・人を殺し合うのが戦争だ その戦争にルールがあるという滑稽
・戦争を始める蛮勇と終わらせる勇気 日本の八月十五日
酷暑の午後、県道を走行中に、私道から出てきた脇見運転車に衝突された。
幸い双方に怪我はなく車体の損傷は軽微で、警 察の事故処理を済ませ、双方入の損保会社に任せた。
事故処理中、係官に私の無過失を力説したら、 双方の車が動いていた場合、事故責任比率にゼロはありえないと、懇切丁寧に説明され納得した。
私が前方にもっと注意を払っていたら、相手車 の飛びだしを予見できたかもしれない。
現在私の二つの目ではとても不可能だけれど、 近未来AIの力を借りれば簡単にできるかもしれない。
その瞬間AIは「ソラヲトベ!」と叫ぶのだろうか?
後日損保間の協議の結果、責任分担は8:2が妥当との見解が示され同意した。
残念なことは三十年間継続した無事故無違反が中断し、免許証からゴールド文字が消滅することである。
かすり傷程度と思っていた愛車の修理費が三十二万と聞き吃驚した。聞くと傷んだパーツをすべ て新品と交換するのだという。
勿論自己負担なし、ただし次年度保険料が若干値上がりするということだ。