太陽はいま(未来山脈2026年2月号より抜粋)
- 2026年2月5日
- 会員の作品
岡谷 三枝弓子
- 初の女性総裁は自民党の高市早苗経験がもたらす自信にじませる
- 大小の違いはあるが 男性社会に飛びこむ緊張感は理解出来る
福山 杉原真理子
- 十月末県北へ 標高五百メートル世羅高原の風に夏の疲れが消えてゆく
- 森と花の絵本ミュージアムガーデンでアサギマダラに出会う
原 泉ののか
- 喜寿に快気に乾杯カンパイ 居並ぶ五人は十五歳
- 「好き勝手やって」のひと言は私への誉め言葉
彦根 久保仁
- 空見ればオリエンタルブルー西洋東洋一枚の絵の中に
- 初めて聞く名前だけど毎日見ているセルリアンブルーの空
札幌 石井としえ
- 題詠のクリスマスに詠むジングルベルかつては良かった歳末商戦
- 広告をわくわく見ていた息子達ウルトラマンにガンダムなどと
米子 大塚典子
- 秋香る ほほ紅さして活を入れ八十婆のスーパー詣で
- モナリザのポーズとってみた 鏡に笑われ私はわたし
青森 木村美映
- 「ムーンリヴァー」歌うシーンのオードリー夢にたちたる朝の涙は
- マンシーニの「ひまわり」聴けばその土の下に眠れる兵を想いき
米子 安田和子
- 浜松の友が帰省するので久し振りに皆で会うことになった
- 三か月も前から約束 宝塚の友も加わり楽しみにしていた
島取 小田みく
- あの世への旅じたくしてゆっくりと長い長い階段を行くおば
- 夫の持つ長い旅路のぼり切り半世紀ぶりにご対面かな
飯田 中田多勢子
- 火曜日午後四十分の訪問リハビリを三ヶ月受けた外を歩きたいため
- ケアマネリハビリの先生リース業者とで合う歩行器を選んでくれる
諏訪 河西已恵子
- 近所の店 清水二のM・Kを知らないか 叫んでいる人きみゑさんとの出会い
- 百歳の人の好きな愛染かつらの主題歌「旅の夜風」はもう飽きた
茨城 南村かおり
- 今年も来られた十一月の蓼科湖 紅葉に間に合い心浮き立つ
- 湖への道を父と共に歩く今年は歩行器も道連れにして
岡谷 佐藤靜枝
- 日本初の女性首相が誕生した二○二五年男の政治に一矢
- 世界ジェンダー平等日本は一一八位女性の意識の低さ
小浜 川嶋和雄
- 秋一番さくら葉紅葉花もよう 春よりきれい散るははかない
- 校舎前ボプラは黄色紅さくら 並んで立ってる絵よりきれいだ
千曲 中村征子
- カラスに突かないでと強く願う 見境なく今を詰め込む燃える袋
- カラスは本気? いたずら? わかっているんだ あの目と嘴
大阪 木村安夜子
- 何でも応えてくれるスマホ トントンいじってあそぶ
- ドライフラワーになったよ 黄薔薇三本 お気に入りの花瓶に挿す
近江八幡 芦田文代
- 亀がぽあんと浮いている カラスのえんどう取るのはあとで
- 誰か誰か待ち伏せしてほしい こんもり若葉が伸びたから
岡谷 片倉嘉子
- くもり空の湖畔五キロを歩く 塩嶺おろしが耳元でヒューヒュー
- くっつき虫がジャージの両脚に棘の種を運ばせ旅するせんだんぐさ
岡谷 横内静子
- やまっちそばは独特 紐状のとろろ芋がのっかってさっくい
- 松本めぐみの里は人気どころ新鮮な農産物が並びつい買い過ぎて
岡谷 三澤隆子
- 通りすがりに振り向いた猫玉ねぎの苗植える吾の手先に見入る
- クリスマスローズの葉陰に置きざりのシクラメン小さな蕾あって
北海道 吉田匡希
- キーウにもガザにも星よ流れるなどうせ願いが叶わないなら
- 赤ちゃんの泣き声じゃなくバンシーの群れの声だよ戦争が来る
伊那 金丸恵美子
- こけしあられが土産に海外へ ブルガリア人は呪いに見えるらしい
- 君の焼く鮎餅が海を渡る 待っている人が大勢いるとメールが届く
奈良 木下忠彦
- 体調が気になって人に会う機会が少なくなる ますます気が衰える
- 人との出会いは知らず知らずエネルギーを買っているようだ