交差路(未来山脈 第298号より抜粋)

裾野が広い前橋の大地に響けこの歌声 届けこの愛

群馬 剣持政幸

 

登山より草花茸の名前を調べたり栗や山菜採りに夢中になる

米子 安田和子

 

変わらぬ暮らしこそ幸せと思いつ時は流れてすでに何年か

木曽 古田鏡三

 

春を呼ぶ師走の水仙花 忙しさ労わりこごえも温かくなる

下諏訪 藤森静代

 

仏壇の掃除と花を替え草餅を供えて線香をあげてお参り

飯田 中田多勢子

 

モーグルは雪で作ったこぶを滑る そして豪快なジャンプとターン

岡谷 真木美千代

 

仙台行きの高速バスの四列シートにねじ込む疲れた身体

青森 木村美映

 

満月は冷たく輝いて 明日は宮崎信義生誕百年祭だと思う

諏訪 上条富子

 

大雪の日に宮崎信義生誕百年記念会ご指導を受けたことは無いけれど

岡谷 佐藤静枝

 

実行が大切だ意欲を失ってはいけない

鳥取 奥村久象

 

悲しい知らせに射られて立ち尽くす階段の踊場 陽だまりのなか

下諏訪 笠原真由美

 

後悔ごとも時に良薬として役立った我が身の歩みだったが

藤沢 篠原哲郎

 

九十六歳になる母も好きな氷川 ましてやおばさま達は恋人気分か

岡谷 武井美紀子